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手仕事を大事に アエレカフェ

【アエレカフェ】豊中市熊野町1-2-1▽11時~23時(ランチは11時~14時30分)▽無休▽06-6856-0023

 豊中市のほぼ中心部、兎(うさぎ)川と天竺(てんじく)川との合流点に、平屋建ての屋根に箱が乗ったような一軒家がある。こんなところに?と、発見した驚きがあるのが「アエレカフェ」で、オーナーの伊藤泰行さんが2003年10月にオープンさせた。
 「地に根ざし、お客さんの顔を覚え、会話をして近い距離で向き合いたい」と、この場所を選んだ。建物は第6回豊中市都市デザイン賞(2006年)を受賞。
 伊藤さんは工務店の3代目として、建築を学んだこともあり、手仕事を大事にした店づくりをしている。原点は子どものころ、職人さんがいる環境で育ったことにあるという。「大工さんからもらった木の切りくずをおもちゃにして遊んだ。手仕事が当たり前の世界で育った」
 店は北欧スタイルを取り入れ、素材にこだわり、天然の木を多く使っている。デンマークの作家、ボーエ・モーエンセンの椅子やルイスポールセン社の照明、ロイヤルコペンハーゲンの食器などを使い、「本物を提案し、手仕事の良さを発信していきたい」と伊藤さん。フランス語で「風通しの良い」という店名には、そんな思いが込められている。
 年に5~6回、海外へ出かけ、店で扱うものを探してくるのも楽しみだという。「自分のことを言葉で表現するのは難しいけど、店に来てもらえれば、分かってもらえるかな」と照れた。
 大きな窓から光が差し込み、解放感たっぷりの店内は居心地よく、2、3時間、おしゃべりを楽しむお客さんも多いそうだ。レモンやケヤキ、ローズマリー、シマトネリコなどが植えられた庭では犬を遊ばせることもできる。
 ランチは11時~14時半。グリエールチーズがたっぷりかかった「有機キャベツとベシャメルソースのホットサンド」が定番メニュー。スープとサラダが付いて950円。取材日の月替わりサンドは黒トリュフサンド(1270円)、月替わりご飯はポークピカタ(1050円)だった。季節限定のハッシュドビーフ、ビーフストロガノフ、カレーも人気があるそうだ。
 (進藤郁美)

アエレカフェ 伊藤泰行 豊中市熊野町1-2-1

更新日時 2011/02/16


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