神河流フレンチ KAMIKAWA
【La cuisine francaise KAMIKAWA(ラ・キュイズィーヌ・フランセーズ カミカワ】豊中市新千里南町3-1-14、ナカニシビル1階▽7時ごろ~24時▽火曜定休▽06-6319-9187
「レストランとは驚きや発見があるところ」と語るシェフの神河茂さんが、豊中市新千里南町3にフランス料理「KAMIKAWA」を2013年7月、オープンさせた。伝統的なフランス料理を現代風にアレンジした「神河流フレンチ」を出している。
「ここは店じゃなくて、僕の家」と神河さん。自宅に招く感覚でもてなしたいという思いでデザインしたという。高い天井に、広いオープンキッチンを作り、シェフ、接客するスタッフ、お客さんの顔が見える空間にした。「寂しがり屋かな? 常にお客さんに居てほしくて、朝から晩まで営業するブラッスリースタイルを取り入れた」と、照れ臭そうに笑っていた。
素材へのこだわりは強い。ほとんどが産地直送のものを使う。農家へ足を運び、考え方を聞いてから仕入れる。「大地の栄養分を、料理として口に入れ、元気になってほしい」と考えるからだ。広島の農家から仕入れた食用ホオズキ、赤色やオレンジ色のイチゴピーマンを生で食べると、種や額まで甘かった。「冬は、じっくりエキスが詰まった状態のタラを食べてもらいたいし、根菜や雪に埋まったキャベツの甘さも知ってほしい」と、仕入れを待ち望んでいる。「どうやったらおいしくなるのか、日々、考え続けている。素材を料理することによって味の世界が無限に広がる面白みを、神河流で表現したい」と語る。
ランチは1800円から。前菜、肉か魚を選べるメーンにパン、コーヒーが付く。取材日に、前菜は北海道仙鳳趾(せんぽうし)産の殻付きのカキ、メーンは土佐はちきん地鶏とホウレンソウのホワイトルーベースのソースを選んだ。スープと14種類のワゴンデザートが付いた2800円のメニューが1番人気だという。ペット連れも可。(進藤郁美)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第57号(2013年11月14日)
更新日時 2013/11/13