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韓国の家庭料理 キッチンあき

【キッチンあき】豊中市西泉丘1-1-17▽月~木曜はランチのみ。金・土・日曜は夜も営業。11時~14時半、17時~22時▽水曜定休(3月からは月曜定休)▽06-6853-8766

 「熊野町バス停前にオープン!」と書かれたチラシを手に、キッチンあきのドアを開けると、斧田明子さんが迎えてくれた。「今日はお客さんが来てくれたよ」とうれしそうな顔で、帽子をかぶり直した。キッチンあきは、豊中市西泉丘1に2013年5月に斧田さんが開いた韓国料理店。「お客さんがゼロで心が折れそうになった時もあった」と、開店してからの9カ月を振り返る。
 うれしいこともあった。2014年の節分に、韓国のノリ巻き「キンパ」が31本売れたという。その時、お客さんから「店の存在を知らんかった」という声を聞いてがく然とした。「待っているだけではだめ。これからは攻めの勝負をしないといけない」。
 もともと職人気質で、黙々と作業をこなすのが好きだという。厨房は「私の居場所」と笑い、また帽子をかぶり直した。「私の料理は、以前勤めていた韓国料理店で徹底的に仕込まれた味」。レシピはない。舌で覚えた味だ。「今まで出合えなかった味に出合えた時、その味を自分のものにする。コツコツやるだけです」と、控え目に話した。最初に食べてほしいのは「スンドゥブチゲ」と斧田さん。2種類のトウガラシ、おろしニンニク、ショウガ、ゴマ油などで作ったペースト状の合わせ調味料「タデギ」と牛骨スープを使い、隠し味に合わせみそを使って仕上げている。「最後はさらえて、全部飲んでくれたら最高」と話す。
 ランチは6種類(800円~1050円)。スンドゥブチゲは、海鮮、豚、チーズの3種類から選べる。ご飯、小鉢3品、韓国ノリ、ユズ茶が付いて850円。クッパ、チヂミ、石焼きピビンパ、サムゲタンなどもある。夜はキムチ鍋コース(2000円)のほか、2月から辛さが苦手な人向けにサムゲタン鍋(3000円)を用意している。(進藤郁美)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第60号(2014年2月13日)

更新日時 2014/02/14


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