2品のセットメニューが揃う ごはん処おかだや
豊中市服部豊町1のごはん処おかだやは、マグロの造りと卵焼き、豚肉のショウガ焼きとエビフライ、ハンバーグと卵焼き、ハムエッグとサンマの塩焼きなど、ご飯に合う料理を組み合わせて食べさせる。3代目の岡田裕志さんが先代から引き継いだ味を守りつつ、客の要望に応えながら日々、調理場に立つ。「2品のセットは30年ほど前、父(孝彦さん)が考え、飽きないようにと、数を増やしてきた。食べたくなる組み合わせばかり」と話す。
店は1958年ごろ、裕志さんの祖母が大阪市淀川区で食堂「岡田屋」を始めたのが最初。1965年ごろに豊中市服部に移り、孝彦さんと妻の豊さんが和洋食の店「おかだ」を開いた。裕志さんが30歳のころ、3代目になったのを機に屋号を「おかだや」にした。「祖母と父から店を受け継いだものだから、2つの名前をミックスした」と照れながら話す。
「何となく」家業に入ったという裕志さんは4年前、店の建て替えのために1年間の休業を余儀なくされた。その時、「関わってしまったからには、途中でつぶせないし、親父の時より味が落ちたと言われるのは悔しい」と、負けず嫌いの責任感が強くなった。同時に、生まれ育った服部への愛着が強くなり、この土地で生かされてきたことを痛感したと胸の内を明かす。「服部で育ててもらったという思いが店を続ける原動力になっている」と語る。「手を抜くと、すぐにお客さんに分かってしまう。1度離れてしまうと戻って来ない」と、のれんを守る厳しさを肝に銘じている。
2品のセットメニュー12種類(780~880円)のほか、造りと天ぷらがセットになった和定食や、ハンバーグ、エビフライ、オムレツがセットになったAランチ、月替わりや本日の定食などがある。(進藤郁美)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第53号(2013年7月11日)
更新日時 2013/07/10