こだわり豚肉 ノワ・ド・ココ
フランス料理「ノワ・ド・ココ」の清水光さんは凝り性で、好奇心旺盛なシェフだ。豚に対するこだわりが人一倍強い。
幻の豚がいると聞けば、山奥の牧場まで足を延ばす。生で食べられる豚がいると聞けば、フランスまで行ってしまう。フランスでは、「おいしいという理由で豚に会いに来た人はいない」と驚かれたそうだ。その場で「店の名物にしたい」と、ビゴール豚の仕入れを頼み込んだ。
今年は、年1回開催される豚肉コンクールで高値が付いたバームクーヘン豚を競り落とし、店のメニューに加えた。餌にバームクーヘンを与える滋賀県の蔵尾ポークの豚だ。清水さんは「ビゴール豚は世界1おいしくて、牛肉のようにジューシー。バームクーヘン豚は霜降りが特徴で、関西最高級ランク」と話す。
豚にこだわるようになったのは、10年ほど前、梅山豚(メイシャントン)に出会ったのがきっかけ。「こんなにおいしいのかと、驚いた」と振り返る。6割が脂肪という梅山豚を使ったフレンチ角煮は店の名物となった。「今ではすっかり豚肉が有名になったけれど、牛肉もおいしいんですよ」
清水さんが作るローストビーフは先日、お取り寄せの口コミサイト「おとりよせネット」の2010年の総合大賞に選ばれた。
「こだわりの豚肉を食べ比べてほしい」と言う清水さん。ランチは1653円~。おまかせのランチコース(3858円)が人気で、ビゴール豚を使ったコース(3307円)や子ども用のロールキャベツセットなどもある。
清水さんは、毎月17日を「ノワの日」として、この日限定のお買い得商品を販売している。毎回、数分で完売する人気企画だ。12月は数量限定のA5ランクローストビーフ(アウトレット40%オフ)と、超しっとりチーズケーキ(アウトレット30%オフ)を用意。17日10時からインターネット販売する。http://www.noix-de-coco.com/
(進藤郁美)
=地域密着新マチゴト豊中・池田」第11号(2010年12月3日)
更新日時 2010/12/15