減塩レシピGP 池田・葉菜の会が入賞
地元の食材を使った減塩メニューの日本1を決める「S-1グランプリ」(国立循環器病研究センター主催)が1月23日、相愛大学(大阪市住之江区)で行われた。全国から応募があった300を超えるレシピの中から、いけだ地域栄養士会・葉菜(はな)の会、大阪府立園芸高校食品製造研究部など、1次選考を突破した24組が試食メニューの提供と内容紹介を行い、葉菜の会が「だし・うまみ賞」を受賞した。
葉菜の会は、池田保健所の在宅栄養士会が母体となり、1992年に活動を始めた団体で、定期的に食育イベントや男性向けの料理教室などを開いている。代表の山下晶子さんは、「当時はまだ食育という言葉もなく、関心も薄かったが、徐々に健康に対する意識も高まり、活動もしやすくなった」と振り返る。毎年9月に行われている「池田市健康まつり」にも参加し、正しく健康な食事の情報を伝えるイベントを続けている。
S-1グランプリに出品したメニューは「北摂里山の恵み~ふくまる5C弁当」だ。能勢の栗やシイタケ、箕面のユズなど地元の食材を使い、減塩で薄味となる代わりに、だしのうまみを強めた。豚肉のショウガ焼きにはユズジャムを絡め、ユズ果汁も加えて味を調えた。メニュー名の「5C」は、体に「やさしー」「うれしー」「たのしー」「おいしー」「ヘルシー」を表し、本選ではプラカードを持ったメンバーが、ふくまるくんと一緒にダンスをしてアピールした。今のところ、弁当を販売する予定はないが、「少しアレンジを加えて、どこかのイベントで出してみたい」と意欲を見せている。
また、園芸高校食品製造研究部は、レンコンやタマネギなど、大阪産の野菜をふんだんに使った「これが減塩!?高校生がつくる美味定食」を出品。受賞はならなかったが、指導した澤田結香教諭は「しっかりとやりきれた。よく頑張りました」と、ステージに立つ教え子の姿を見つめ、涙を流した。(礒野健一)
更新日時 2014/02/10