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北摂麺大使㉘池田市・丸一食堂

赤みも鮮やかな担担麺

 ラーメン屋と中華料理屋は、似て非なるもの。池田と石橋の間、国道176号沿いに店を構える丸一食堂の店主、増田航さんは、「そこはこだわりたい」と真剣な顔を見せる。
 高校卒業時、進学も就職もピンと来るものがなく、どうしようかと考えてみたところ、「調理実習は面白かったな」という理由で、調理師の世界に飛び込んだ。「作っている姿が豪快で男らしいやん」と、中華料理一筋で腕を磨いた。4年前に地元の池田へ戻って丸一食堂で働き始め、1年後に権利を買い取ってオーナー店主になった。
 看板料理の1つ「担担麺(たんたんめん)」は、肉みそにエビイモやフクロダケを加えた。ねりゴマやラー油も、微妙な味加減を調整している。「これはラーメンじゃなくて、中華料理。油の使い方1つでも、叩き込まれた基礎がある。まあ、食べる人は普通に食べてくれたらええんやけど」と笑う。「料理に大切なものは、冗談やなく“愛情”。どれだけお客さんのことを考えられるか。盛りつけだって、ただ皿に乗せればいいわけやない」
 夢は本場中国への出店。「いつか殴り込みかけたる」と意気込んだ。(礒野健一)

【丸一食堂】池田市城南3-11-6▽072-750-2212▽12時~14時、18時~23時(LO)▽水曜定休
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第60号(2014年2月13日)

更新日時 2014/02/13


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