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疑問を聞く⑪ ロマンチック街道

豊中市立第十四中学校前の陸橋から見るロマンチック街道

 中央環状線の少路交差点から国道171号の牧落交差点まで1.8キロの府道豊中亀岡線は、ロマンチック街と呼ばれる。
 「なぜ、ロマンチックなのか、とよく聞かれるんですよ」。豊中ロマンチック街道商店会会長の辻雅弘さんは笑う。
 ロマンチック街道は1989年に産声をあげた。「名前は『男のロマン街道』に由来すると聞いている」と説明する。バブルのころ、通りに面している店の店主ら十数人が集まり、この地域を活性化し、文化の発信基地にしたいと連日、語り合った。業種を越えた熱い男たちの集まりを「男のロマン街道」と呼んでいたそうだ。会には飲食店「太鼓亭」の水上英雄さんや飲食店を展開するリ・ライフの稲見育久さん、緑ケ丘病院の本間治夫院長らがいた。
 男のロマン街道は暑苦しいという理由で、ロマン街道と呼んでいた時期もあった。いつしかロマンがロマンチックに変わっていったという。「街道沿いの店はほとんど入れ替わったが、先輩たちの熱い思いを引き継ぎながら、点が線へ、線が面へと広がりを見せる街道を作っていきたい」と、辻さんは男のロマンを語る。(進藤郁美)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第58号(2013年12月12日)

更新日時 2013/12/11


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