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疑問を聞く⑧池田の緑視率 心地よく感じるのは25%

写真上は緑視率25.9%の五月丘交差点(2010年9月調査時)。写真下は2013年2月に撮影

 路上を歩いている時に、視界に入る緑の割合を緑視率という。池田市は緑豊かな街づくりに役立てようと2010年9月、国の緊急雇用事業を活用し、市内の緑の量を調査した。
 交差点を中心に公園など市内200カ所を選び、700枚の写真を撮影した。子どもの目線に合わせて地上1メートルの高さで撮影し、道路の中心線が撮影画面の中心になるようにした。
 1枚の写真を横48×縦36の1728マスに分割し、マス全体に緑が写っている場合は1マス、1部に写っている場合は0.5マスとして、画面全体のパーセントを出した。木の幹や軒先のプランターに植えてある植物も含めるが、道路標識などいつもある固定物の後ろにある緑は換算しない。
 その結果、市全体の平均緑視率は17.8%だった。率が高いのは伏尾町の国道423号沿い45.1%、低いのは栄町の池田駅前0.1%だった。小学校区別の平均は、池田13.4%▽細河21.3%▽秦野14.6%▽北豊島15.8%▽呉服13.6%▽石橋17.6%▽五月丘33.7%▽石橋南18.0%▽緑丘20.0%▽神田11.2%▽伏尾台21.9%。
 五月山が写っている場所は、写っていない所と比べ緑量は5.4ポイント多くなっている。一般に心地よいとされるのは25%ぐらいといわれ、25.9%の五月丘交差点=写真上=が当てはまる。同じ場所で2013年2月に撮影すると、茂っていた緑は冬枯れしている。冬の緑視率はどのぐらいになるのだろうか? 
 緑量は2010年以降、小学校の環境学習の一環として、5年計画で追跡調査を進めている。   (進藤郁美)

更新日時 2013/02/13


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