このエントリーをはてなブックマークに追加

疑問を聞く⑫ 読書日本1とは?

本の貸し出し手続き操作をする児童=豊中市提供

 豊中市は「読書活動日本1」を目指している。何をもって日本1になるのか。蔵書数なのか。貸し出し利用率なのか。
 豊中市は2010年に「ブックプラネット事業」を開始し、市内の小中学校全59校に学校図書館支援システムを導入した。蔵書にバーコードをつけ、児童が学校図書館だけでなく、市立図書館の蔵書、約170万冊を借りられるようにした。これは、読書を通じて豊かな心や学ぶ力を育むためだという。豊中市読書振興課は「何か1つの数字をもって日本1を目指す意味ではなく、児童がより読書に親しむ環境を整えるという意味」と説明する。豊中市は今後5年間で総額1億7000万円をかけ、ブックプラネット事業を充実させる予定だ。
 豊中市には9館2分室の市立図書館がある。近年の貸し出し人数は、2009年度の100万3883人をピークに減り続け、2012年度は96万7422人まで落ちた。しかし児童書の貸し出し冊数は103万5753冊(2012年度)になるなど、微増の傾向にある。豊中市は「学校での読書活動や、授業に本を活用するなどの効果が出始めているのでは」と分析している。(早川方子)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第58号(2013年12月12日)

更新日時 2013/12/09


関連リンク