いつまでも動く体に④ ひざの皿マッサージ
立つ、座る、歩くといった動作の中で、最も重要かつ負担がかかる関節が、ひざだ。内股、がに股といった歩行姿勢や、肥満体型の場合は、その負担はさらに増していき、変形性ひざ関節症などを発症する。激しい痛みが出るため、ひざを曲げることが難しくなり、それがひざの関節や筋肉を固くして、余計に症状を悪化させるという悪循環を生む。
メディカルフィットネス・エムズの松村亮介さんは、「ひざのお皿をほぐすマッサージをすることで、そうした症状はだいぶ軽減する」と話す。
マッサージはまず、皿の周囲を簡単にもんでいく(写真①)。健康なひざの皿であれば、その段階で皿が動くのがわかるはずだ。徐々にほぐれてきたら、皿の上部を押し込むようにもんでいく(写真②)。指を押し込めば皿は下へ動き、離せば上へと押し戻る。その後は両手を皿の左右に添え、こすり合わせるようにマッサージをする。
「ひざを鍛えるため、スクワットやひざ伸ばし運動が紹介されますが、その前にひざの皿の動きを戻さないと効果は出ません」という。逆に皿の動きを正常にすれば、周囲の筋肉が締まり、動きもよりスムーズになる。(礒野健一)
次回のテーマは股(こ)関節。股関節周りの悩みや質問は、ファクス06-6346-8256か、ハガキ〒530-8251(住所不要)毎日新聞ローカル「いつまでも動く体に」係へ。
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更新日時 2013/03/14