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いつまでも動く体に⑨ 腰痛、どっちのタイプ?

屈めたときに腰が痛む場合のストレッチ

 腰痛に悩む人は多い。しかし、同じ腰痛でも「どうした時に痛むか」によって、患部やケアの仕方は変わってくる。
 南谷クリニック メディカルフィットネス・エムズの松村亮介マネージャーは、「体を前に屈めた時に腰が痛む場合は、日常的に背中が丸まってお尻が落ちた姿勢で、太ももの裏側やお尻の筋肉が固くなっていることが多い」と話す。つまり、その部分を鍛えるストレッチ(写真①)が効果的だ。
 足を伸ばして仰向けに寝て、片足を両手で抱えるようにして上げる。足の付け根が直角になるくらいが理想的だが、痛みが出るなら無理はしない。ひざから先もまっすぐに伸ばせば効果的だが、これも無理はしない。お尻から太ももの裏側にかけて伸びる感覚を、15秒~20秒維持する。朝晩、左右の足で3セットずつやれば十分だ。
 腰を後ろへ反らした時に痛む場合は、太ももの前側や股(こ)関節前のストレッチが効果的だ(写真②)。
 横向きに寝て、上にきた足を曲げ、手で足首を持って、かかとをお尻に付ける。ポイントは下の足。ひざは伸ばさず、写真のように曲げる。伸ばしてしまうと上体が伸びて腰が反り、逆効果となってしまうので気をつける。これも朝晩、左右の足で、15秒~20秒維持するストレッチを3セットずつやる。
 腰は体の中心となる部位で、ここに異常が出れば、それは体全体の動作に響いてくる。まずは、自分の腰痛がどちらのタイプなのかを見極め、即した方のストレッチを行おう。(礒野健一)
【南谷クリニック メディカルフィットネス・エムズ】豊中市岡町北1-2-4▽06-6841-5720▽http://www.minamitani-c.or.jp/

更新日時 2013/10/09


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