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気軽に薬膳ランチ カトレア

【薬膳カフェ・カトレア】豊中市庄内西町2-28-12▽11時~16時▽土曜、日曜は11時~21時▽月曜定休▽06-6334-1733

 地元でダイエー通りと呼ばれる商店街、豊中市の庄内ウエストに薬膳(ぜん)カフェ・カトレアがある。高次脳機能障害者の自立を後押しする団体、NPO法人トライサングルが2012年10月に開いた。10~30代の8人が接客をこなしながら、仕事を体験している。トライサングル事務局長で、店長の堀ノ上薫さんは「福祉の要素をあえて“看板”にせず、質の高い接客サービスと味を提供したい」と話す。
 高次脳機能障害は脳卒中や交通事故の後遺症などとして起こり、外見からは分かりにくく、当事者も知らないケースが少なくない。「隠れた障害と言われるほどで、その分、生きずらさは深刻。理解してもらうことが必要」と訴え、カフェはその延長線上にあるという。
 堀ノ上さんは社会福祉協議会に勤めていた時、「誰のための支援か?」と考えた末、支援される側の視点に立つことを決め、転身した。「カフェには相談に来る人も増え、ニーズの高さ感じる」と話す。堀ノ上さんは「高次脳機能障害者とって、ここは通り道。多くの人と接して、社会につながっていることを実感してほしい」と願っている。
 メニューは漢方茶や旬の食材を取り入れたランチが中心で、店では「ゆる薬膳」とうたっている。限定10食の日替わりランチは950円。メーン料理に、おかず2~3品、スープ、ご飯がセットになっている。ご飯は白米か21穀米が選べる。取材日はエビ、豚、ハクサイのカキしょうゆ炒めに、ささみの大葉巻きみそソース、ゴボウの天ぷら、サトイモの煮物、ナガイモスープだった。他にも薬膳カレー850円、雑穀豆腐ハンバーグ900円がある。バラやラベンダー、柿の葉、紅花、朝鮮ニンジンなどを使った薬膳ケーキも人気がある。(進藤郁美)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第48号(2013年2月14日)

更新日時 2013/02/13


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