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「調和」を生かして カフェ・アルモニコ

【カフェ・アルモニコ】豊中市中桜塚1-2-35▽11時半~18時。不定休(8月10、13~16、21、25日は休み)▽06-6852-0576▽秋山光子さんは右から2人目

 阪急岡町駅前に、自然食品を販売する秋山自然食品センターがある。30年以上前から、無農薬の新鮮な野菜、有機玄米、無添加のパンなど安心できる食材を提供し続けてきた。
 オーナーの秋山守さん、光子さん夫妻は自然食の良さを知ってもらおうと2010年1月、隣にカフェ「アルモニコ」をオープンさせた。店名はイタリア語で「調和」という意味。アンティーク調の店内は花と緑が多く、ハーブの香りが漂う、優しい空間になっている。
 秋山さんの長女、知子さんが花屋をしていた店舗をカフェに変えた。「知子が作った店を残したかった」と、光子さんは涙ながらに話す。
 2009年6月24日、「おやすみなさい」と言ったのが最期だった。病気知らずだった知子さん。その死を受け入れるのには時間がかかった。40年以上、玄米を主食とするマクロビオティックを続けてきた光子さんは、玄米を炊くことで救われたと話す。「人生って楽じゃないですよ。いかに信念を持っていくかが大事です。食べ物が心を作ることを知っておかなきゃね」と光子さん。
 メニューは「身土不二」に基づく。身土不二はその土地で採れたものを、旬に食べるという考え方で、食材や調理法のバランスを考えて作っている。玄米は光子さんが炊き、知子さんの友人の大村久美子さんが調理する。バランス良く栄養がとれる「日替わりプレート」は900円。車麩(ふ)のカツと玄米ご飯に、取材日は冷や奴、モロヘイヤとインゲンのゴマあえ、ジャガイモのおやきの豆乳サワークリーム、パスタのノリソース、スープが付いていた。玄米小おにぎり、副菜3種、プチデザート、スープ、りんごジュースが付いたお子様プレート(500円)もある。(進藤郁美)

阪急岡町駅前 秋山自然食品センター カフェ・アルモニコ

更新日時 2011/08/09


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