ハンバーガーにほれ込んで ニック&レネイ
ハンバーガーにほれ込んだオーナーの林知一さんが2009年9月、豊中市東豊中町6にハンバーガー専門店「NICK&RENEE(ニックアンドレネイ)」を開店させた。店名は映画好きの林さんがお気に入りの俳優ニコラス・ケイジとレネイ・ゼルヴィガーからとった。
「こんな食べ物があることを地元の人に知ってほしい。おいしさを伝えられるのは僕しかいないというぐらいの勢い」で始めたと林さん。数年前、東京都渋谷区や品川区にある2つの店でオリジナルハンバーガーを食べ、そのおいしさに感動したのがきっかけになった。
林さんは業務用マットの営業マンを経て、ハンバーガーのチェーン店に勤めた後、フランチャイズ店を経営していた。接客や経営ノウハウを学べたことが今、役に立っていると話す。
自慢のパティ(肉)は九州産の黒毛和牛100%でつなぎは無し。肉の部位、割合、こねる時間など徹底的にこだわり、試行錯誤を繰り返した。選び抜いた部位はロースとスネ、牛脂。粗びきのものををザックリ、ザクッと力を入れてこねる。肉がポロポロにならないよううまく空気を抜いて、直火グリラーで脂を落としながら焼く。肉がジューと焼ける音とこうばしい香りが何とも食欲をそそる。
焼き上がった肉汁たっぷりのパティは焼きタマネギ、トマト、レタスと、ピクルスやマスタードを合わせた自家製タルタルソースとともに、新千里南町3の「ア・ビアント」製のバンズ(パン)にサンドして完成。高さ約10センチのハンバーガーはポテト付き880円。メニューは約20種類ある。
「油っこくならないよう工夫している。常連の82歳のおばあちゃんがぺロリと完食してくれるのもうれしいことです」と林さんは話す。
(進藤郁美)
更新日時 2011/07/06