お米のおいしさを ガッツ!うまい米 橋本
阪急池田駅の高架下に、握りたてのおにぎりが自慢の「ガッツ!うまい米 橋本 池田駅前店」がある。大阪市西区に本店がある米の卸売り、小売りの「ガッツ!うまい米 橋本」の橋本孝則さん(写真左。右は池田駅前店店長の父の吉昭さん)が2011年3月に店開きした。
木目を基調とした店内は「鳥取県きぬむすめ」「熊本県くまさんの力」「佐賀県天使の詩」「九州にこまる」など初めて目にするような米の名前が、大きなしゃもじに書かれている。「しっとり」「モッチリ」といった表記もあり、米の疑問、質問にも答えてくれる。
橋本さんは「お米のおいしさを知って、自分の好みを見つけてもらえたらうれしい」と力を込める。業界に入ったのは1999年。家業の米屋を継いだ友人に「古い体質が根強い業界で、思うように新しいことができない」と苦悩を聞いた。「お前だったら新しい風を起こせるんじゃないか」と言われたのがきっかけ。「心に火が点いてしまった」と笑う。
猛勉強し、全国の生産者を尋ね歩いて、足と舌で選りすぐった米をブレンドしたオリジナル米「ガッツ米」を作った。「ブレンドすることで香り、つや、こく、甘味を引き出し、よりおいしくなる。米をブレンドするのも米屋に必要な技術」と橋本さん。「農家、米、おにぎり、スタッフ、お客さんが喜ぶにはどうしらたいいか」いつも考えているという。
土鍋で炊き、つややかに粒だったご飯を、空気が入っているようにふわっとさせながら、パラパラこぼれ落ちない絶妙な力加減で握るのが橋本流。ケースに温かいおにぎりが約20種類並ぶ。おにぎりは100円~200円。7月からおにぎりセット(おにぎり、豚汁、漬け物、おはぎが付いて400円~)を始める。1キロから精米もする。
(進藤郁美)
更新日時 2011/06/22