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北摂麺大使㉕ 豊中市・志みづ家

カウンターには、海ブドウの水槽や奄美の黒糖焼酎が並ぶ。11月の限定ラーメンはキノコなどを使った「秋味ラーメン」

 「いちもーれ」「おぼらだれん」。聞き慣れない言葉が書かれたTシャツを着たおっちゃんが、おいしいラーメンを出す店がある。豊中市・庄内の居酒屋通り「チロリン村」に店を構える「ラーメン居酒屋 志みづ家」だ。
 店主の清水孝保さんは鹿児島県徳之島出身。島を出てから中華料理店などで働き、約10年前に庄内に店を出した。「『いちもーれ』は、いらっしゃい。『おぼだられん』は、ありがとう。子どものころから島で食べてきた味を伝えたい」と話し、ラーメン以外のメニューも充実させる。
 ラーメンは黒豚と魚介をベースとしたスープに、タレやトッピングに特徴を持たせた3種類と、つけめん、まぜそば、さらに月替わりの限定と豊富だ。「もう少し楽したい気持ちもあるけど、自分でおいしいと思えないと出せないよ」と、汗をかきながら豚骨を叩く。「限定は干し貝柱でダシを取ったり、マムシの粉を使ったり、楽しみながら勉強も兼ねて」と、味の追求にもどん欲だ。(礒野健一)
【志みづ家】豊中市庄内西町2-22-36▽06-6333-0033▽18時~翌1時半▽水曜定休
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第57号(2013年11月14日)

更新日時 2013/11/14


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