6月の健康フォーラムに50人、がん治療を学ぶ
地域健康フォーラムが6月30日、豊中市玉井町1、とよなか男女参画推進センターすてっぷで開かれ、約50人が参加した。地域健康フォーラムは、毎日新聞ローカル「マチゴト」が毎月主催しているもので、専門医を招いて健康に関する知識を深めることを目的としている。
6月は「がん治療の真実とウソ」と題し、神戸市立医療センター中央市民病院腫瘍(しゅよう)内科部長の辻晃仁さんが、がん全般にまつわる誤解を解いた。
辻さんは冒頭で「がんは1番怖い病気だと思われているが実はそうではない」と話し、「脳卒中などに比べたら、医者や治療方法を選べるし、仮に末期だったとしても、死後の準備をする時間もある」とし、「落ち着いて医者とよく話し合い、理解を深めた上で治療に臨んでほしい」とアドバイスした。
辻さんは抗がん剤について説明したほか、がんを不良息子に例えたり、「最新治療、臨床試験、標準治療」の意味について野球選手を例にあげたりして、わかりやすく説明し、会場からは時折笑いも起きた。フォーラム後半は質疑応答となり、「胃のポリープは悪性になるか」「免疫を高める食品は?」などの質問に答えた。(早川方子)
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