吃音をテーマにした地域健康フォーラムに30人が参加
吃音(きつおん)をテーマにした地域健康フォーラム「関西で唯一、吃音のメンタル治療法」(マチゴト主催)が10月19日、豊中市玉井町1、男女共同参画推進センターすてっぷで開かれた。30人が参加し、この日の講師である坂本病院分院(豊中市庄内東町3)の言語聴覚士、圓越広嗣さんの話に聞き入った。
圓越さんは毎週火曜日に「吃音年表のメンタルリハーサル法(メンタル法)」を実施している。メンタル法は、声や音の出し方を訓練するのではなく頭の中のイメージによって訓練するという方法だ。
フォーラムで圓越さんは、吃音になる原因はいまだに不明なこと、症状が進むにつれて周囲が気づかなくなる点などを解説した。質疑応答の時間では、「吃音の娘は病院に通うのは嫌だと言っている。どうしたらいいか」「受験で面談がある。対処法は?」などの質問が出た。圓越さんは「症状のレベルによっては通院しなくても家庭での適切な対応により自然治癒するケースも多い」「メンタル方は短期間で効果は出ない。面接ではスムーズに話せなくてもいいから自分の意見をしっかり話すようアドバイスを」と答えた。(早)川方子)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第57号(2013年11月14日
更新日時 2013/10/30