北摂麺大使⑲豊中市・空飛ぶうどん やまぶき家
豊中駅から阪急の高架沿いを南へ5分歩いた先に、2012年12月、新店がオープンした。その名は「空飛ぶうどん やまぶき家」。インパクト抜群の店名が書かれたのれんをくぐった。
「やっぱり聞かれますね、店名のことは」と、店主の山出学さん。「空を飛ぶような勢いで、商売繁盛してほしいという願いを込めたんですよ。あとは、豊中なので飛行機にもちなんで……。すいません、特に面白い話やなくて」と頭をかく。しかし、その名がうわさを呼び、開店から4カ月の客足は順調という。
人気は「とり天かけうどん」。天ぷらを別皿で出す店も多いが、山出さんは「一杯完結がうどん」とこだわる。揚げたての天ぷらの衣にダシが染みこみ、かじればあふれる肉汁と混ざり合う。うどんはコシがあり、小麦の風味がかぐわしい。「うどん好きな人の指定席は、カウンターの1番右端」と言われ、座ってみた。うどんをゆでる様子が正面に見える、特等席だった。(礒野健一)
【空飛ぶうどん やまぶき家】豊中市岡上の町2-2-5▽06-7164-2974▽11時~14時半、17時半~0時半▽月曜定休(祝日の場合は翌火曜休)
更新日時 2013/05/09