阪急ものしり帳⑲ 列車接近放送
「みなさま、間もなく大阪・梅田方面に向かう電車が○号線に到着します。危険ですので、白線の内側にお下がりください」
ホームにいる人に列車の到着を知らせる放送は、どの駅も決まった文言で流れる。通過列車の場合は「みなさま、間もなく大阪・梅田方面に向かう電車が○号線を通過します。危険ですので、小さなお子様は手をつないで、白線の内側にお下がりください」となる。
阪急電鉄広報部によると、駅の手前に電車を感知する装置がある。その地点を列車が通ると、情報を駅の事務所などにある放送装置に送り、チャイムに続いて自動的に放送が流れるという。写真は岡町駅の装置で、豊中駅や石橋駅のような基幹駅には、もう少し大型の装置が設置してある。
音声は梅田駅に向かう上りが女性の声、下りが男性の声。システムを納入した会社がプロのアナウンサーに頼んで、録音している。
放送装置には、マイクもついていて、手動で放送することもできるが、ほとんど使うことはないそうだ。トラブルがあって列車の到着が大幅に遅れた場合は、客の安全確保や整理のため、駅員がホームのマイクを使い、注意を呼び掛ける放送をすることもある。(梶川伸)
更新日時 2013/05/01