阪急ものしり帳(27) 宝塚線の踏切
前回は阪急宝塚線の高架について書いた。では、宝塚線には、どのくらいの踏切が残っているのか?
阪急広報部によると、宝塚線には48、箕面線には18の踏切がある。駅間で1番多いのは、宝塚市の山本駅と中山観音駅の間の12。豊中市内では、庄内駅と服部天神駅の間の7つが1番多い。宝塚線の踏切で、幅員の1番広いのは、豊中市服部元町1の服部踏切で11メートルある。逆に狭いのは豊中市刀根山3の蛍池曲線東踏切で0.8メートルしかない。
踏切の名前は、地名から取っているものが多い。その中で、旧の街道名から名づけているものもある。石橋駅に近い西国街道踏切もその1つ。旧西国街道は、京都の羅城門を起点として、九州の太宰府まで通じる道だった。旧街道が宝塚線を横切る場所に踏切が設けられたので、この名があるようだ。
踏切近くには、旧石橋村の高札跡の説明板が設置してある。西国街道と、大阪と池田・能勢を結ぶ能勢街道が交わる交通の要所で、幕府、奉行所から庶民に周知させる法令や生活の規範を書いた紙を張り出した場所だった。(梶川伸)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第59豪(2014年1月16日)
更新日時 2014/01/07