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阪急ものしり⑯ 平井車庫

車両の床下のボックスを開けて点検する作業員

 阪急宝塚線を走る車両の本拠地となるのは、宝塚市平井7-1-1の平井車庫だ。ここは定期的に車両検査をする列車の病院でもある。
 車庫は6万6000平方メートルと広く、約50人が作業にあたる。列車の運行はPTC(プログラミング・トラフィック・コントロール)で行い、複雑な線路の分岐点のポイントが自動的に変わる。
 検査には2種類ある。1つは「列車検査」で、前回検査から「10日を限度としてそれ以内」に行う。人間に置き換えれば、定期健康診断のようなもの。3人1組が1編成を受け持ち、扉の開閉、モーター、ブレーキなどのチェックをする。もう1つは「状態機能検査」と呼ばれ、「3カ月を限度としてそれ以内」と決められている。1編成を10~15人が1日かけて行う人間ドックのようなもの。
 状態機能検査は、ピットと呼ばれる溝の上に列車を止めて行う。車両の床下にはカバーがついたボックスがいくつもあり、さまざまな装置が収められている。検査員はカバーを開け、ブレーキなら圧力の変化を見て、空気の漏れがないかどうかを調べる。モーターも電圧をかけて、異常の有無を見極める。(梶川伸)

平井車庫 列車試験 状態機能検査

更新日時 2013/01/22


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