ギリシャドーナツ タッジー・マッジー
豊中市服部豊町2、タッジー・マッジーはギリシャドーナツを食べさせる。藤井久美さんが2011年9月に開いた。洋服のセレクトショップを兼ねたカフェで、店名は「ハーブの花束」の意。出会った人にたくさんの愛や幸運を届けたいと願って名付けた。
ギリシャドーナツは「ルクマデス」といい、久美さんがギリシャ旅行した時に食べたという。小麦粉にイーストを加え、数時間発酵させた生地を揚げる。「外側はサクッと、中はモチモチ。パンとお餅の中間ぐらいの食感。腹もちがいい」と久美さん。カフェを開く時に、「ふと、ルクマデスの食感がよみがえった。なかなか食べさせてくれるところがないでしょ」と人なつっこい笑顔を向ける。
久美さんはもともとファッションコーディネーターで、京都でブティックを開いていた。いったん店を閉じ、豊中で再開した。店では洋服を中心にして、服飾デザイナーやデザイナーの卵、作家の帽子やアクセサリーなどを販売している。お茶を飲みながら洋服を選ぶ人も多く、久美さんにコーディネートを任せる人もいる。「似あう、似あわないをはっきり言ってしまう。こんな性格を気に入ってもらっているのかも」と照れる。店には久美さんが作った陶器もある。「インディアンやアイヌなど地に根差しているものにひかれる」といい、インディアンをモチーフにした小鉢や皿などが並ぶ。インテリアとして店に置くと、欲しいという人が増えてびっくりしたそうだ。
ハチミツとシナモンパウダーをかけて食べるギリシャドーナツと、トマトやバジルと一緒に食べるオリジナルのドーナツがおおむね8個のセットは1000円。ヨーグルト、飲み物が付いている。ハーフセットは700円。(進藤郁美)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第46号(2012年12月13日)
更新日時 2012/12/12