阪急ものしり⑪服部踏切の点字ブロック
服部駅の北側の服部踏切に、全国で初めて取り付けられたものがある。視覚障がい者用誘導標示(点字ブロック)だ。2010年11月3日に設置された。
大阪府交通道路室と阪急広報部によると、バリアフリー法の施行にともなう大阪府道の改良施策の1つ。服部踏切を渡る人の数は府内の踏切で2番目に多く、2009年の調査では1日に19241人。近くに豊中市立障害者福祉センターもあることから、8つの候補地の中から、試験的にこの場所が選ばれた。
点字ブロックは通常、黄色い30センチ四方のものを並べて誘導路をつくる。服部踏切内は白で45センチ四方のものを使っている。「白い方が際立つ」という当事者の意見を入れ、踏切という危険な場所なので、一回り大きくしたという。同時に、踏切までは黄色い点字ブロックを新設した。
点字ブロックは、踏切内の道路の南端に近い部分に設けた。いったん設置した後、さらに道路の南端に近づけた。目の不自由な人は、踏切内の道路の端の段差になっている部分に白い杖を当てながら歩くことが多く、当事者の意見を参考にして、点字ブロックを付け替えたという。府内ではその後、踏切内の点字ブロックはできていないので、ここが唯一のものとなっている。(梶川伸)
更新日時 2012/08/03