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池田・細河で野菜作りに励む「園友会」

「曲がったキュウリや穴の開いたキャベツなど見た目は悪いが、味は抜群」と乾さん。少しずつ常連客も増えている

 池田市の農業人口は370人(2010年世界農林業センサス)で、農家数は314戸(同)と少ない。20年間で農家数は約140戸減少した。減少の一途をたどるなか、細河地区の農業を盛り上げようと、農業を営む10人が集まって合同会社「園友会」(中尾好美代表)をつくった。2009年には農業生産法人になり、無農薬や減農薬の野菜作りに力を入れている。
 主に販売を担当する乾尚太さんは「こんな近くに、おいしい野菜があることを知ってもらいたい」と話し、軽自動車に野菜を積み込み、豊中市や吹田市などへ出向いて野菜を売る。乾さんは2年前、34歳で農業に飛び込んだ。「厳しい世界だと実感するが、露地栽培の野菜のおいしさは、食べる喜びをくれる」と目を輝かせ、荒れた農地を見て嘆く。「細河の農地を守るために、本気で農業を目指す若手が増えてほしい」と漏らしていた。
 販売は火曜=豊中市本町6、アプサラカフェ▽木曜=豊中市上野西1、サロン・ド・シュシュ▽金曜=箕面市西小路4、元気食堂ゆいまる▽土曜=吹田市佐竹台1、クリエテ南千里店の各店舗前で午前10時~午後1時半ごろ。(進藤郁美)

更新日時 2012/08/09


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