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読者とゆく能勢街道第6回 約30人が参加

福助堂では樋口芳宏さんが、めんも坂などについて説明

 マチゴトは4月1日、「読者とゆく能勢街道」の6回目を行った。マチゴトで「能勢街道をゆく」を連載した編集長の梶川伸が案内役となり、約30人の読者が参加した。
 今回のコースは、阪急石橋駅から池田市建石町の旧めんも坂まで4キロあまり。途中で名所などに寄りながら、約3時間で歩いた。
 まず、能勢街道を大阪方面に少し戻り、旧石橋村の高札場跡を訪ねた。ここは能勢街道と西国街道の交差点で、幕府や代官所が法令などを高札場に張りつけた。
 再び能勢街道を北へ歩き、あられ・おかきの「とよす」が経営する三菓亭へ寄り、とよすの歴史を聞いた。とよすは1902年に豊洲卯三郎さんが大阪で創業した。終戦の後、出身地の池田市に帰り、もち米を使っての製造から販売までの一貫営業を始めたという。
 二子塚古墳の石室を見学した後、水月公園へ。梅、桜の名所だが、今年は寒い日が続き、梅林の花がたくさん残り、その一方で桜はほとんど咲いていなかった。「尊鉢厄神」として親しまれている釈迦院に参拝した後、五社神社を見学した。境内には尊鉢古墳があり、石室は奈良県明日香村の石舞台に匹敵する大きさを持っている。
 毎年8月24日に行われる、がんがら火祭りのスタート地点になっている星の宮を見て、最後に天保12(1841)年創業の菓子店「福助堂」を訪ねた。店は能勢街道の難所、めんも坂にある。5代目の樋口芳宏さんが、めんも坂の由来について、「江戸時代に、めん茂楼という料亭があり、その名をとったという説がある」などと説明した。(梶川伸)

めんも坂 水月公園 二子塚古墳 尊鉢厄神 尊鉢古墳

更新日時 2012/04/01


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