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日替わり、国替わりシェフと国際交流 サパナ

グラディスさんはペルー料理を披露する

 豊中市内で外国人の生活支援に取り組むNPO法人「国際交流の会とよなか(TIFA)」(代表・葛西芙紗さん)が、世界と出会う空間「カフェ・サパナ」をオープンさせた。豊中市と池田市に住む外国人が、腕によりをかけて作った自国料理やおやつを振る舞うほか、世界の文化と触れ合えるイベントなども開催していく。

 TIFAは1985年に設立された。外国人の生活相談や子育てサロンなどを開催し、地域に根ざした国際交流活動をしている。2011年10月、メンバーの念願だった交流の場の開設を決めた。呼び掛けで集まった7人の外国人と一緒に試食会を重ね、食材や味付け、サービス方法などを勉強し、オープンにこぎつけた。店名のサパナはネパール語で「夢」という意味。世界の多様な文化を共有できる場にしたい、という思いを込めた。

 ランチは月曜が韓国、インドネシア、火曜がインド、水曜がベトナム、木曜がネパール、金曜日がペルー、フィリピンの料理。外国から移り住んだ7人が、日替わりでシェフになる。それぞれ自国の調味料や食材にこだわって自宅で下ごしらえをするなど、「本場の料理を味わってほしい」と懸命だ。

 ペルーから来て14年になる日系3世のグラディスさんは「牛肉とジャガイモを煮込んだロモサルタードなどの、国の家庭料理を知ってほしい」と話す。フィリピン出身のビッキーさんは「チキンを煮込んだアドボをぜひ食べてほしい」と自信を見せる。ランチは700円で、当面は1日限定20食。マネージャーの安本洋子さんは「いろんな国の人や料理、文化に出会えるお店。つながりを作る場にできたらいい」と話している。土曜にはネパールのカレーを手で食べるイベントなど各国の食と文化に触れる企画も準備している。

 (進藤郁美)

国際交流の会とよなかTIFA TIFAカフェ・サパナ

更新日時 2012/03/21


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