北摂麺大使⑤ 吹田市・麺屋えぐち
北摂エリア屈指の人気店、「麺(めん)屋えぐち」へ行ってきた。地下鉄御堂筋線江坂駅から歩いて5分ほどの店の前には、昼も夜も行列が絶えない。
店主の江口卓哉さんが店を構えたのは3年半前。「天神旗」と「カドヤ食堂」という、大阪の名店で計5年の修行を経て出店した。店はカウンター4席と4人がけテーブル1卓と小さい。人気店となった今は、もう少し広い店舗でもいいのではと思うが、「お客さん1人1人の顔を見ていたいから」と首を横に振る。「忙しいと最後に『ありがとうございました』と言うくらいしかできませんが、ちゃんと目を見てあいさつをしたいんです」。客との距離が近い店が、江口さんの理想だ。
看板メニューの中華そば(650円)は、トリ、カツオ、昆布などのだしが効いたスープが、老若男女問わず支持を集める。しょうゆのコクも効いており、ご飯と一緒に食べてもおいしい一品だ。
「開店から今まで、ただ必死でした」と振り返る。「そろそろ新しいこともしたいですね。自家製麺や、濃厚な豚骨スープにも挑戦したい」と笑った。(礒野健一)
【麺屋えぐち】吹田市江坂町1-4-20▽11~15時、18~23時(日祝は22時)▽月曜、第3火曜定休▽06-6338-0077
更新日時 2012/03/21