つまみ食い② きむけん家 チャーシューと煮豚
電気通信工事業の新日通(豊中市桜の町)が2010年12月、イズミヤ庄内店のすぐそばに、チャーシューと煮豚の専門店を開いた。本来の業種からはお門違いだが、店長の小林健太郎さんは「オーナーが食品に興味があったことと、専務の弟がラーメン店で働き、秘伝のたれを覚えたことがきっかけ」と話す。
豚肉は朝仕入れたものをすぐさばき、巻きずしのように丸めて糸で縛り、たれに漬けた後、特製のオーブンでその日のうちに焼きあげる。煮豚は寸胴(ずんどう)鍋で半日煮てから火を止め、翌日まで鍋の中で眠らせる。「添加物を使わず、手作りで、柔らかくジューシー」と小林さんは自信を見せ、「形よく出来上がったらうれいしい」と語る。
チャーシュー、煮豚とも肩ロースとバラがある。100グラム450円。すべて300グラム以上の1本売りで、1400円前後のものが多い。
最近、トウガラシをまぶして焼いた「豚(とん)がらし」、豚に切れ目を入れてゴマを詰め込んで焼いた「豚(とん)ごま」を、オリジナルなチャーシューとして売り出した。いずれも100グラム500円。豚ごまは、その香ばしさが女性に受けているという。小さな店内ではラーメン(400円)も出している。(梶川伸)
更新日時 2012/02/28