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阪急ものしり帳③ ヘッドマーク

阪急電車では少数派になった箕面線のヘッドマーク

 阪急電車の前面の行き先表示には、3つの方式がある。広報部によると、最新のものは電光表示。1番多いのは、セロファンの幕を巻きながら動かして、駅名を選び出すもの。古いのはヘッドマークと呼ばれる運行標識の鉄板を使う。
 ヘッドマークが残っているのは、箕面線(石橋―箕面)と伊丹線(塚口―伊丹)だけ。箕面線のものは縦35センチ、横25センチほどの長方形で、「石橋」と「箕面」の文字が縦に並んでいる。電車の前面には2カ所にヘッドマークを掛ける金具が設けてあり、行き先を示すものは運転席側の金具にフックで掛けてある。
 駅名の文字は、オレンジ色の線で囲ってある。オレンジ色は箕面線を含む宝塚線を示す。神戸線は青、京都線は緑と使い分けている。
 箕面線の電車のほとんどは、石橋と箕面の4駅間を往復するだけなので、ヘッドマークは取り付けたままになっている。ただし、1週間に1度、定期点検のために平井車庫(雲雀丘花屋敷駅と山本駅の間)に向かう時だけ、石橋駅で「回送」に掛け替える。
 宝塚線では桜と紅葉の時期に、それにちなむヘッドマークをつけることがあるが、一部の電車だけだという。(梶川伸)

阪急箕面線

更新日時 2011/12/20


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