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寺の花ものがたり(253) 智積院(京都府東山区)紅葉=11月下旬

2007年12月3日撮影

 遊び仲間で京都を散策し、昼ご飯を智積院の境内にある会館の一休庵で食べたことがある。コンニャクづくしの精進料理だった。コンニャクは刺し身、天ぷら、煮物、田楽、凍らせたうえでのごまあえなど、いろいろと姿を変えて出てきた。
 食事の後は広い境内を見ながら本堂へ。すでに12月に入っていたので、紅葉を見るのが目的ではなかった。しかし、紅葉は残っていて、あちこちで色づいた葉を見た。
 一休庵の前には、黄色と赤に染まった2本の木があって、組み合わせが目をひいた。木が並んでいる参道も、ありがたいことに紅葉がまだ残っていた。本堂の前の木も。鐘楼は赤とやや色を落としたオレンジの葉に囲まれていた。秋がまだ待っていてくれたように思った。

◇智積院(ちしゃくいん)◇
 京都市東山区東瓦町964。京都市バス東山七条下車徒歩3分。京阪電鉄七条駅下車、徒歩10分。075-541-5361。真言宗智山派の総本山。南北朝のころ創建された紀州根来山の学頭寺院が起こり。大坂城落城後、豊臣秀吉の子鶴松の菩提を弔うために建立された祥雲禅寺の寺領を徳川家康が寄進して智積院となり、仏教研学の道場となった。本尊は大日如来。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっていることもありますので、ご了承ください。2020.11.28

更新日時 2020/11/28


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