寺の花ものがたり(289) 般若寺(奈良市)紫陽花=5月下旬~6月中旬
般若寺は秋の秋桜(こすもす)で知られる。しかし最近は、ほかの季節も花に力を入れ、四季を通じて花の寺を演出しているようだ。
2022年1月には、水仙を見に行った。最近は花手水(ちょうず)や、容器に浮かべるなど、さまざまな趣向を凝らす寺がある。般若寺の水仙も、球形に近い透明のガラス容器に浮かべていた。もちろん、地植えも多かったが。
紫陽花(あじさい)も、水仙の飾り付けに似ていた。地植えのほかに、球形ガラスに浮かべ、本堂の前、石仏の前などに配置してあった。小道の両側を縁取るように並べている場所もあった。
花は水色が多い。それが涼しさを感じさせる。水仙と違うのは。早咲きの秋桜と競い合っていることだった。
◇般若寺◇
奈良市般若寺221。0742-22-6287。近鉄奈良駅から青山住宅行きバスで般若寺下車。飛鳥時代、高句麗(こうくり)僧によって開創。本尊の文殊菩薩や楼門、十三重石塔など、国宝や重文が多い。関西花の寺霊場第十七番。拝観有料。
(梶川伸)=状況が変わっていることもありますので、ご了承ください。2022.01.31
更新日時 2022/06/04