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寺の花ものがたり(239) 出石寺(愛媛県大洲市)紫陽花=6月下旬~7月上旬

2011年7月8日撮影

四国遍路は88の霊場を巡拝する。これ以外に20の別格霊場があり、合わせると108カ寺となり、人間の煩悩の数となる。
 出石寺は別格7番札所で、バス遍路の先達として、2回だけだがみなさんを案内したことがある。大洲市の街から、標高820メートルの寺まで山道を登っていく。
 寺が近づいてくると、山道は紫陽花(あじさい)の道に変わる。その数は約3000株で、延々と続く。
 お参りした2回のうち1回は、7月に入ってはいたが、花は残っていた。寺が山にあるため、開花は平地よりも半月から1カ月は遅いのだという。
 境内でも紫陽花は咲いていた。深い青、青紫、薄い水色、白。涼やかな色が、山の寺にはよく似合っていた。バス移動だったので、山道の花の写真を撮らなかったので、悔いが残る。

◇出石寺(しゅっせきじ)◇
 愛媛県大洲市豊茂乙1。JR伊予大洲、八幡浜、長浜駅から車で40分。0893-57-0011。開創は養老2(718)年とされる。本尊は千手観音。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっていることもありますので、ご了承ください。2020.05.23

更新日時 2020/05/23


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