心にしみる一言(236) トイレに入ると、花が生けてある。そんな日本人の心に感心した。
◇一言◇
トイレに入ると、花が生けてある。そんな日本人の心に感心した。
◇本文◇
「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」のメンバーに加えてもらい、お遍路さんのための休憩所づくりの活動をしている。建設資金は会費や寄付金をあてているので、年に1回総会を開き、活動報告・会計報告をしている。
それだけではおもしろくない。そこで総会は簡単で、講演会やシンポジウムを中心にしている。最近は外国からのお遍路さんが増えてきた。そこで、2019年に高松市で開いた後援会では、外国人が体験した遍路をテーマにした。
演者の1人は大学の非常金講師で、「四国夢中人」代表の尾崎美恵さんだった。尾崎さんはフランスなどヨーロッパで講演会を開催するなど、遍路をPRしてきた。演題は「フランス人はなぜ四国遍路が好きなの?」だった。
「フランス人は日本文化に関心が高い」と話し、その中で取り上げた言葉を紹介した。遍路を体験したフランス女性が、尾崎さんに語った感想だった。「トイレに入ると、花が生けてある。そんな日本人の心に感心した」。フランス人の日本に対する印象の一端ではあるが、遍路道での印象は、四国や日本全体に通じるものがあるのだろう。
(梶川伸)2020.05.27
更新日時 2020/05/27