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心にしみる一言(405) ありがとうと書いた畳を持って道路脇に立ち見送ってくれたんや

おじさんのポン菓子

◇一言◇
 ありがとうと書いた畳を持って道路脇に立ち見送ってくれたんや

◇本文◇
 兵庫県明石市の友人に、ビニール入りの米のお菓子「ポン菓子」をもらった。ポン菓子は友人の知り合いの「おじさん」が、軽トラックを使って作っているという。
 友人はある子ども食堂を、中心になって運営いる。昨年のクリスマスの時に、おじさんのポン菓子を子どもたちにプレゼントしたそうだ。今回は350袋を市内の子どもたちやお年寄りに配り、その残りの1つを私にくれたのだった。
 良い話だが、もっと印象的なストーリーがあった。東日本大震災の時、軽トラで東北に行き、ボランティアでポン菓子を作った。何日か滞在して帰る時のことを、おじさんが語った。それが取り上げた言葉だった。
 「ありがとうと書いた畳を持って道路脇に立ち見送ってくれたんや。ワシ、涙が出たで」
 また聞きではあるが、紹介したくなった。大阪府豊中市消防署から派遣された救援隊が
岩手県大槌町に入り、帰る際に「町民のみなさんが敬礼で送ってくれた」と聞いたことがり、その話と重なった。
 おじさんのポン菓子は、なかなか湿気がこないと友人は行った。確かにそうで、2日後の食べてもパリパリだった。(梶川伸)2023.06.07

更新日時 2023/06/07


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