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心にしみる一言(211) よい子の住んでるよい町は、だれにとっても住みやすい町

近畿新聞の題字など

◇一言◇
 よい子の住んでるよい町は、だれにとっても住みやすい町

◇本文◇
 以前、毎日新聞に「近畿新聞」と名づけたページがあった。その担当をしていたころのことだ。
 編集室に手作りの雑誌が届い。タイトルは「よい子のよい町」。表紙は駄菓子屋の前で「かごかごめ」をする子供たちの絵。楽しい内容だったので、思わず童謡「うたのまち」を口ずさんでしまった。
 近畿新聞には「ブランコ」と名づけたコラムがあった。読者との間を結び、情報の一方通行ではなく、「行ったり来たり」の意味込めた。その欄に掲載するために、雑誌の送り主で編集長の女性に取材した。その時に聞いたのが上記の言葉だった。
 大阪府高石市を中心とした北泉州をエリアにしたタウン誌でだった。編集スタッフは30代から40代の、子育て真っ最中の親たちで、テーマの中心は子育てだった。
 「子育ては昔、地域ぐるみで行われていた。手助けし、教え合って育ていた。今の親は孤立して、1人ひとりで悩みを抱え込んでいる。雑誌を通じ子育てネットワークを作りたかった」
 そんな言葉も聞いた。月日が流れているが、今の方がもっと、このような雑誌がほしいような気がする。(梶川伸)2019.10.05

更新日時 2019/10/05


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