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寺の花ものがたり(211)花山院(兵庫県三田市)躑躅=5月中旬~6月上旬

1999年5月12日撮影

 西国33所を回ったことがある。大阪から公共交通機関を使って、日帰り、安上がりをコンセプトにした。
 花山院の参拝は、バス停から急坂を900メートル歩いて登った。標高600メートル、6月の山間地。ウグイスが鳴いているかと思えば、萩が咲いていた。
 汗だらけになって山門まで23分。そこから短い石段を上る。本堂までだと計25分。まず、ベンチに座り、汗をふいた。
 目に入ってきたのが躑躅(つつじ)だった。躑躅は半球状に刈り込んであって、堂に向かって並んでいた。
 花はピンクと白。ちょうど満開だった。そばで楓(かえで)、銀杏(いちょう)は緑を深め、菩提樹(ぼだいじゅ)は小さな黄色い花をつけてきた。汗が引いてきて、心地よいひととき。木陰で寝ている人もいた。

◇花山院(かざんいん)◇
 花山院菩提寺。兵庫県三田市尼寺252。JR福知山線・神戸電鉄三田駅から神姫バス「乙原バレー」行きに乗り、花山院バス停下車、徒歩約25分。079-566-0125。法道仙人が651年に開基したと伝えられる。花山法皇が巡礼の際、東方の山上が光り輝くのを見たというの名前の由来。西国33所番外札所。本尊は薬師瑠璃光(るりこう)如来。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください2019.05.16

更新日時 2019/05/16


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