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寺の花ものがたり(207) 平等院(京都府宇治市)藤=4月下旬~5月上旬

2005年4月30日撮影

 平等院は世界遺産になっていることもあり、いつも参拝客が多い。お目当ては鳳凰(ほうおう)堂と中の阿弥陀如来だろう。しかし、藤の花を目的に訪ねたことが1度だけある。
 寺の入り口にも藤があるが、メーンは観音堂の前の藤棚。鳳凰堂を囲む池に面している。
 4株ほどが、枝を広げている。行った時は満開に近かった。房は整然として下がっている。それほどの長さではない。しかし、紫という花の色、暑くなる前の季節、池のほとりということが重なって、穏やかな気分にさせてくれる。

◇平等院(びょうどういん)◇
 京都府宇治市宇治蓮華116。京阪宇治駅から徒歩10分。JR宇治駅から徒歩15分。0774-21-2861。105年、藤原頼道によって開かれた。鳳凰を屋上に乗せた鳳凰堂(国宝)には仏師・定朝作の阿弥陀如来像が安置され、周りに音楽を奏でる52体の雲中供養菩薩像を配している。このくちの半分は、間近に見られるミュージアムに移してある。入山有料。
(梶川伸)2019.04.26



更新日時 2019/04/26


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