心にしみる一言(176) 風と遊ぶ
◇一言◇
風と遊ぶ
◇本文◇
最近は正月になっても、凧(たこ)あげをして遊ぶ子どもははあまり見ない。取り上げたのは、子どもではないのに、凧に夢中になった大人の言葉。随分昔のことだが、この響きにうっとりとした
凧の会を作っていて、「風人」という名をつけたデザイナーの男性だった。大阪の人だが、仕事で津軽凧を知り、凧のとりこなった。
「大阪には伝統の凧もない」と東京の人に言わてれ反発し、自分で作るようになっていた。そして、風と遊ぶ。
「いろいろな風と遭遇する。風を読みとれるか。風と凧が合っているか」。子どものように話した。「わざとやんちゃを作って、僕が制御して揚げるのも楽しい」と。(梶川伸)2019.01.03
更新日時 2019/01/03