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寺の花ものがたり(191) 宝厳院(京都市右京区)紅葉のライトアップ=11月下旬~12月上旬

2011年12月2日撮影

 友人たちに誘われ、京都市・嵐山の宝厳院に、紅葉のライトアップを見に行ったことがある。12月に入った遅い時期だったが、仲間の1人が調べていて、「まだ大丈夫」と言うので、出かけることを決めた。
 宝厳院は春に尋ねたことがある。シデコブシの花が咲いていた。
 秋は初めて。しかも夜。紅葉や桜は太陽の光を浴びているのが好きで、人工の光に照らされたものを見つのは少し抵抗感があり、誘いがなければ考えもしなかった。
 獅子吼の庭(ししくのにわ)」を巡る。紅葉は盛りをかなり過ぎていたが、まだ残っていて一安心。昼間とは全く違った光景が広がる。黒い空に、紅葉が浮かんでいる。光の加減で、赤や黄色だけでなく、青や緑っぽく見える部分もあり、色の種類は多い。
 放射状の光の庭があった。家型の装置が地面に置いてあり、中に光源がある。窓のようなすき間から光が出て、それが放射光となって土の上に伸びる。上は別に照らされた紅葉。上下の光が、仮想現実のような空間を演出していた。
 2018年の夜の拝観は12月2日まで。
 
◇宝厳院(ほうごんいん)◇
 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36。嵐電・嵐山駅から徒歩10分。阪急・嵐山駅から徒歩15分。075-861-0091。天龍寺の塔頭(たっちゅう)。寛正2(「1461)年、聖仲永久禅師によって、京都市上京区禅昌院町で創建。応仁の乱の兵火に遭った、豊臣秀吉によって天龍寺の仲で再建され、その後、現在の場所に移った。拝観有料。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください2018.11.28

更新日時 2018/11/28


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