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寺の花ものがたり(190) 長命寺(滋賀県近江八幡市)紅葉=11月下旬~12月初旬

2012年12月1日撮影

 バスをチャーターして仲間を案内し、琵琶湖を回ったことがる。紅葉の終わりかけの時期だった。
 長命寺は西国観音霊場の1つでもあり、その旅に組み込んだ。寺へは琵琶湖沿いの道を行った。そこは紅葉のトンネルだった。道が細いので、紅葉に包まれている気がする。
 808段の石段をヒーヒー言いながら登る。途中からもみじの木が増えていき、晩秋の趣が迎えてくれるのだが、息が切れて風情をゆっくり楽しんでいられない。
 石談を登り切ると、平地の境内になっていて、堂塔が立っている。数は多くないが、古い建物を秋色で飾っていた。
 その中に1本、ひときわ目をひきつける木があった。境内から下をのぞくと、すぐ下にある大木。紅葉よりは黄葉といった方がよく、晩秋の陽射しを浴びて、黄金色に輝いていた。その色が今でも目に焼きついている。

◇長命寺(ちょうめいじ)◇
 滋賀県近江八幡市長命寺町157。JR近江八幡駅からバスで25分。0748-33-0031。開基は聖徳太子と伝えられている。長命寺山(333メートル)の標高約250メートルの山腹にある。西国33カ所第31番札所。本堂 三重塔 鐘楼 護摩堂は重文。本尊は千手観音、十一面観音、聖観音。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください2018.11.23

更新日時 2018/11/23


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