寺の花ものがたり(184) 退蔵寺(京都市)紅葉=11月中旬~下旬
高松市の友人が2017年の秋に、仲間9人と京都を訪れことがあるた。紅葉と精進料理が目的だといい、案内を頼まれた。
そこで思いついたのが、退蔵院の秋の特別拝観だった。妙心寺の敷地の中にある塔頭(たっちゅう)の退蔵院。「阿じろ」という精進料理の店の弁当を寺で食べ、簡単な解説を聞いた後、庭に出て紅葉を楽しむ。
毎年期間限定で人気があるのだが、何とか予約ができた。庭は池を中心にして造られている。池の周りに赤くなった紅葉が広がっていた。池や灯ろう、白壁との組み合わせがしっとりとする。
4500円とちょっと高かったが、人数が限られているのでゆっくりながめることができた。京都らしい秋だった。
◇蔵退院(たいぞういん)◇
京都市右京区花園妙心寺町3。JR山陰(嵯峨野)線花園駅下車、徒歩約10分。京都市バス妙心寺北門前下車、徒歩約5分。075-463-2855。臨済宗妙心寺派大本山妙心寺の塔頭。1404年、無因宗因禅師の開山。応仁の乱で妙心寺とともに炎上しましたが、1597年に再建。初期水墨画の代表作の国宝「瓢鮎図」を所蔵。入山有料。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください2018.11.12
更新日時 2018/11/12