寺の花ものがたり(182) 詩仙堂(京都市)紅葉=11月中旬~下旬
詩仙堂はしっとりとした寺だ。名前も詩的で、寺の雰囲気に合っている。街中から離れてはいるが訪れる人は多く、紅葉のシーズンともなると、その数は膨れ上がる。
竹垣の参道を行く。わらぶきの小さな山門。春先に行ったこともあるが、秋はやはり人が多かった。
座敷に座る。縁の外は横長のパノラマのような紅葉の世界が広がる。光が当たって赤が輝く。庭に出ると、見る場所によって、一面の紅葉になる。少し遅い目行ったので、かなり散っていたが、天気が良いので、日にかざした紅葉は美しかった。やはり紅葉の名所だ。
◇詩仙堂(しせんどう)◇
京都市左京区一乗寺門口町27。京都市バス一乗寺下り松街から東へ徒歩10分。叡山電鉄一乗寺駅から徒歩15分。075-781-2954。徳川家康の元家臣、石川丈山が1641年に造営し、31年間隠棲した山荘。狩野探幽筆の「中国三六詩仙像」を掲げる詩仙の間があることから詩仙堂と呼ばれるようになった。本尊は馬郎婦観音。拝観有料。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください2018.1.05
更新日時 2018/11/05