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寺の花ものがたり(164) 得浄明院(京都市東山区)一初=4月下旬~5月中旬

2010年5月12日撮影

 得浄明院は知恩院の山内にある。一初(いちはつ)の時期に公開するので、行ってみた。
 一発はアヤメ科の中で1番初めに咲き始めるので、一初と名づけられたらしい。境内にそれほど多いわけではない。しかし、色が多いのが意外だった。白、紫の系統、えんじ色の系統があった。
 水盤に花が浮かべてあった。風情があり、後方に植えられた一初が立ち、さらにその後ろにくすんだ堂。組み合わせがいい。
 小さな本堂に上がると、阿弥陀、観音、勢至菩薩が厨子に入っていて、一光三尊阿弥陀仏という。源氏物語絵巻を刺繍にした作品が展示してあった。文字まで刺繍だった。本堂に下が戒壇になっていて、真っ暗な中を、右手を壁に触れながら歩いた。

◇得浄明院(とくじょうみょういん)◇
 京都市東山区新橋通大和大路東入3丁目林下町4590。京都市バス東山三条、知恩院前から徒歩。075-561-3767。本尊は一光三尊阿弥陀如来。信州善光寺大本願の京都別院の尼寺として、1894年9月に建立。通常あ非公開だが、一初のころに特別公開。拝観有料。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください。2018.05.06

更新日時 2018/05/06


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