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寺の花ものがたり(163) 勧修寺(京都市山科区)杜若=5月中旬

2004年5月7日撮影

 勧修寺境内に池があり、落ち着いた雰囲気を持つ寺だと思う。池の杜若(かきつばた)を見に行った。
 白と紫の花が咲いていた。すっと葉が刀のように伸び、葉は黄緑がかっている。花びらは6枚。優雅に垂れる。白い花は中心部に少し紫がさす。紫は中心部が少し白い。2つの色の組み合わせがいい。
 黄色も咲いていたが、黄菖蒲(きしょうぶ)だという。黄色は目立つ色ではるが、池の中の島で、しゃしゃり出るわけではないので、杜若とともに。池に溶け込んでいる。
 池は深い緑。やや明るい緑の睡蓮(すいれん)の丸い葉が浮かぶ。この池と観音堂との対比もいい。

◇勧修寺(かじゅうじ)◇
 京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6。075-571-0048。地下鉄小野駅から徒歩10分。拝観有料。昌泰3(900)年に醍醐天皇の創建。樹齢750年と言われる這柏槙(はいびゃくしん)もある。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください◆「寺の花ものがたり」(80)で、勧修寺の「臥龍の老梅」を紹介2018.05.12

更新日時 2018/05/12


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