寺の花ものがたり(157)神光寺(徳島県神山町)のぼり藤=4月中旬~5月初旬
四国八十八カ所参拝の途中、藤の時期に2回立ち寄った。この寺の藤はのぼり藤で、遠くからでも目立つ。菜の花畑の向こうに、こんもりした紫を見つけ、行ってみたのが最初だった。
横山隆弘住職に話を聞いたことがある。藤は野田藤。先代住職が75年以上前に植えた。それから6年たっているので、樹齢は80年を超える。
高さは15メートル。ブドウの房のような濃い目の紫の花をつける。最初は杉の木に巻きついていた。第2室戸台風で折れたため、杉を取り除き、代わりに支柱を立てたそうだ。
天気の良い満開の日だった。クマバチのようなハチが来るが、おとなしいので刺すことはない。この写真の状態でも、奥さんは花が少ないと話した。花が終わると、房を落とす。もとは住職が行っていたが、高い場所は危ないので、業者に任すことにしたそうだ。そして、アブラカスの肥料を入れる。花の維持は大変なのだ。
◇神光寺(どんこうじ)◇
徳島県名西郡神山町鬼籠野字喜来432。徳島駅から車で45分。喜来橋バス停から徒歩3分。088-676-0179。高野山真言宗。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください。2018.04.08
更新日時 2018/04/08