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寺の花ものがたり(158) 真如堂(京都市左京区)青紅葉=4月下旬~5月下旬

2008年4月22日撮影

 真如堂はいつの季節も楽しめる。境内はゆったりしているうえ、無料なので気軽に時を楽しめる。
 好きなのは初夏。青紅葉がみずみずしい。山門からイロハモミジの木はあるが、鐘楼のあたりからが多くなり、本堂の裏側は全面的にモミジの園になる。地面は苔(こけ)で覆われている。まだ柔らかみのある緑色が、清らかな碧の空間を作っている。
 秋の紅葉の時期も、京都ではお薦めのスポットだが、初夏も決してまけない。いや、青紅葉の透き通るような美しさは、どの時期よりも魅力的なのではないか。午前中の早い時間帯は、特に清々しい。白い一重の山吹、ピンクの八重桜が彩りを添えてくれる。

◇真如堂(しんにょどう)◇
 正式には真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)。京都市左京区浄土寺真如町82。京都市バス真如堂前・錦林車庫前下車、徒歩10分。075-771-0915。戒算上人が984年、延暦寺・常行堂に安置された阿弥陀如来を移して開創。応仁の乱の後、各地を転々とし1693年に現在地に。境内は自由だが、建物内の拝観は有料。本堂の裏の紅葉のゾーンは自由。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください2018.04.11

更新日時 2018/04/11


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