このエントリーをはてなブックマークに追加

心にしみる一言(144) 滋賀県人は地味な性格。勤勉で貯蓄はするが、外食はあまりしない。だから、弁当持参のサラリーマンも多い

近江商人の“ふるさと”と言われる五個荘町

◇一言◇
 滋賀県人は地味な性格。勤勉で貯蓄はするが、外食はあまりしない。だから、弁当持参のサラリーマンも多い

◇本文◇
 20年以上も前になるが、広島県広報課の職員が、都道府県別に人口10万人あたりのお好み焼き屋の数を調べたことがある。お好み焼きは広島県人のソウルフードの1つで、それを証明しようとしたのだ。
 狙い通り人口あたりで1番多いのは広島県だった。次いで兵庫県で、代表的な地元料理を自認する大阪府は残念ながら3位だった。
 広島県の職員はお好み焼き屋だけでなく、全飲食店の人口あたりの順位もついでに調べた。その結果は大阪府が1位で、「くいだおれ」を実証したことになる。ほかに関西では兵庫県が5位、京都府6位、和歌山県9位と健闘していた。奈良県は39位だった。
 では、滋賀県はどうか。46位で、最下位から2番目の低さ。なぜだろうと思って、滋賀県食品衛生協会の専務理事にコメントを求めた。すると、取り上げた言葉となった。もっと詳しく書くと、次のようになる。
 「近江商人が質素、堅実であるように、滋賀県人は地味な性格。勤勉で貯蓄はするが、外食はあまりしない。だから、弁当持参のサラリーマンも多い。京都が近いことも影響している。滋賀県でいい野菜がとれても、京都の卸売市場に出荷されて、また滋賀に戻ってくる。だから物価も高く、外食する時にも京都に出たり、北の方の人は岐阜に行く」。なかなか的確な分析だと思うた。
(梶川伸)2018.02.03

更新日時 2018/02/03


関連地図情報

関連リンク