寺の花ものがたり(131) 真如堂(京都市左京区)紅葉=11月下旬~12月初め
真如堂は京都の中心部近くに位置するが、隣の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)とともに広い境内を持っているので、静かな雰囲気を保っている。モミジの木は多く、しかも境内は自由なので、京都の紅葉の名所として気軽に訪れることができる。
本堂の裏は紅葉の庭と言って良いほど、木が集積している。木は背が高く、頭の上を薄い雲のように赤い葉が覆う。紅葉のグラデーションも楽しめ、暗く沈んだ色の本堂をバックにすれば、一層秋の色は引き立つ。だからといって、人込みとなるほどではない。のんびりと晩秋を楽しむにはいい。
◇真如堂(しんにょどう)◇
正式名称は真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)。京都市左京区浄土寺真如町82。京都市バス真如堂前・錦林車庫前下車、徒歩10分。075-771-0915。戒算上人が984年、延暦寺・常行堂に安置された阿弥陀如来を移して開創。応仁の乱の後、各地を転々とし1693年に現在地に。境内は自由だが、建物内の拝観は有料。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください2017.10.31
更新日時 2017/10/31